※アルキメーデで検索してきた方へ。
このエントリはレセプション時のものです。
なので、通常メニューをごらんになりたい方は
「アルキメーデはド根性盛りの店です(爆)」
をご覧下さい。
俺のブログでもお馴染み、シチリア料理の名店
「ムニロ」のシェフとして活躍していた重シェフが、3月でムニロを退店し、オーナーシェフとして独立するという話は、実はかなり前から伺っていたのだが、ついにそのお店がオープンの運びとなった。
その名は「アルキメーデ」という。
シチリアはシラクーサ出身と言われる、数学者アルキメデスから取ったそうだ。
シラクーサで修行してきた重シェフにはピッタリの名前で、シチリア料理を出す店だ。
正式オープンは13日というコトだが、オープニングのレセプション(大安だったのだ)にお呼ばれしたので、早速行ってきたぞ。
店は渋谷から怪しげな方向に(と重シェフがそう書いておいて下さいというので/笑)10分弱歩いたところにある。
パッキリしたオレンジの外観が印象的なお店だ。
ロゴの抜きアンドンも綺麗。
総ステンレス貼りのこだわりの厨房では、重シェフが真新しいコックコートを身に纏い、腕をふるっていた。
イイ香りが立ちこめている!
もうお腹ペコペコ。
早速前菜が登場。
まずはトマトとピーマンとモッツアレラチーズのオーブン焼き。
シンプルながら重シェフのテイストが生きている。
タコとズッキーニとキュウリのサラダ。
アッサリサッパリ、シャキシャキのサラダ。
出ました、レバーペースト。
これはムニロでも定番だった重シェフお得意の逸品。
自家製パンに「嘘!」と叫んじゃうくらい山盛りにしていただく。
激ウマ。
ズッキーニの炒め物かな。
ズッキーニが甘くてホクホクで、美味い。
ニンジンのサラダが絶品の逸品。
ただのニンジンのささがきのようだがコレがもう。
レモンと塩でアッサリサッパリなのだが、ニンジンの臭味みたいなモノは一切無くて、甘いニンジンの美味さだけが際だつ。
豚肉登場。
コレは鹿熊(かくま)豚という鹿熊養豚場と言うところで育てられた、特別な豚肉だそうだ。
ピメントのマリネが添えてあります。
この豚肉が表面はカリッと焼き上げてあり、噛むとジュワッと肉汁があふれる、とても美味い豚だった。
ピメントのマリネもコレまた美味いのは前から変わらず。
ジャガキッズレッドという変わった名前のジャガイモは、身に赤みが差している変わり種。
しかしコレがジャガイモらしいネットリ感と、甘く旨味がしっかりしたホントに美味いジャガイモなのだ。
焼き加減も塩加減もバッチリ。
鹿熊豚の煮込み。
トマトなんかと一緒にじっくり煮込んだもの。
コレがまた豚肉が柔らかく、トロトロトロトロととろけちゃうのだ。
激ウマなのだ。
トリッパ(いわゆるハチノス)の煮込み。
内臓が美味いのは素晴らしいことだ。
良い育て方をされないと美味い内臓にはならないもんね。
柔らかくてクニュクニュでジワッと旨味が染みだしてくるのだ。
この茄子がまた素晴らしい。
焼き加減も塩加減も最高なのだが、それ以上にこの茄子自体がまた良いのだな。
アクもほとんど感じないし、柔らかくトロッとした食感と、でもしっかりした茄子らしい味で最高。
んで、この茄子とさっきの豚肉と、ピメントのマリネと、ニンジンのサラダを一緒くたにして口に放り込むと、コレがまたトロトロシャキシャキウマウマカリカリジュワジュワとナンだかもう良くわかんないのだが、美味いの!
この方がココまでに登場した(この後も登場するが)激ウマ野菜を育てている、横須賀の長島農園の長島さんだ。
この方は、自分の食卓にあげたいモノを作る、という極めて当たり前なのだが多くの生産者さんが出来ないことを実践し、何十種類モノ野菜を同時に沢山作っているという、それはそれは凄い語り始めたら止まらない熱い魂を持ったナイスな農家さんだ。
サッカー好きなのでサッカー話など話し込んでしまった(笑)
豚肉のグリル登場。
大振りにカットしてグリルした鹿熊豚が山盛り。
下には“インカの目覚め”というジャガイモが敷いてある。
インカの目覚めは黄色みの強い、低温で置けば置くほど甘みと旨味が増しクリのようになるという、凄いジャガイモだ。
豚肉は柔らかく、脂身がトロトロで甘く、肉汁がジュワジュワとたっぷりで、ソースの味も相まってそれはそれは旨い。
そしてこの方がこの豚を育てた鹿熊さんだ。
全国養豚経営者会議常任理事という肩書きもお持ちだ。
鹿熊さんも長島さんと同様、自分が食いたいと思うモノを作るという、極めて当たり前かつ単純だけど難しいことを実践しておられる、素晴らしい方だ。
そんな方が育てた豚肉だ、美味いのが当たり前だ。
だんだんお腹イッパイになってきたぞ(笑)
でも重シェフの手は止まらない。
トマトたっぷりのパスタ、ポモドーロ。
トマトの酸味と甘みが程良く、アルデンテのパスタもばっちりの逸品。
トマトが美味い!
トマトとムール貝とアサリなどの下にホワイトアスパラがぎっしり。
アスパラが貝類のスープを吸って激ウマに変身。
ホワイトアスパラってあんまり好きじゃないと思ってたんだが、コレはシャキシャキで美味いなぁ。
トドメは重シェフ必殺のペスカトーレ。
エビイカタコ等魚介山盛りのパスタ。
やはり重シェフのペスカトーレは美味い。
今日のはマテ貝なんてモノも入ったスペシャリテ。
やまけんとは彼が高校生の頃からの知り合いな訳だが、この数年やたらと付き合いが深くなった(笑)
この男がいなかったらムニロとも、重シェフとも、長島さんとも、鹿熊さんとも知り合うことはなかっただろう。
面白いモノだ。
全ての料理を出し、挨拶したあとの重シェフの満足げな笑顔。
なお、アルキメーデの正式オープンは13日(木)です。
詳しい場所や電話に関しては、重シェフがナイショにしといてというので内緒です(笑)
もし、どーしても知りたい、という方はこっそりメールでも下さい。
メルアドは、サイドのプロフィールの中にあります。
ただ、すでにかなり予約でイッパイだそうです。
※7月17日追記
重シェフより公開のオッケーが出ましたので、アルキメーデの連絡先を公開します。
住所:渋谷区神泉町2-8小島ハイツ1階
電話:03-5489-6850
京王井の頭線の神泉駅から徒歩10秒です。
ホントに美味しいです。
オープン初日にも顔出してきたのですが、やっぱり美味かった(笑)
コースは6000円で、前菜、パスタ2品を数種からチョイス、
セコンド一品を肉・魚などからチョイス、ドルチェ、コーヒーと小菓子
という内容です。
生ウニのパスタ、魚のグリル、絶品です。
あと、お子様は申し訳ないのですがご遠慮下さいとのこと。
なにしろ、コース全部で3時間はかかりますから。
お時間に余裕とゆとりを持って、食べに行って下さいね。
ココ見た人はkisshのところで見た、って予約の際に言ってあげて下さい。
重シェフの新たな旅立ちが成功する事を祈ります。
まあ、大丈夫でしょう(笑)
美味いもん。